Vol.2 沖縄県−那覇市首里金城町
首里城(その2)
※画像データです。少々お待ち下さい。
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ぶらり・オキナワ・what's this?



シリーズでお届けしております首里城編。今回はその後半部です。
宮廷にたどり着くには、まだまだいくつかの門をくぐりぬけなければなりません。
観光気分でご覧下さい!


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▲園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)

歓会門をくぐり数メートル歩くと左手に見えてくる。

“門”としての機能はなく、文字通り御嶽=拝所として崇められていた。

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▲瑞泉門(ずいせんもん)

歓会門をくぐって城内に入り、右手を仰ぎ見ると見える。
この門は城壁が分断された部分に木造の櫓が載るいわゆる「櫓門形式」で、日本本土の主要な城の門はほとんどこのスタイルであるらしい。


2-3.jpg▲龍 樋(りゅうひ)

瑞泉門へ上がる階段の右下に見られる「泉」であり、涌水が流れ出ている。
首里城は標高120m程度の高台にあるのだが、その龍樋から地下水が勢いよく流れ出るのは不思議である。
これは地上に降った雨が、琉球石灰岩に侵み込み、不透水層となっている島尻層の切れ目から地上に湧き出ているとか。

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▲漏刻門(ろうこくもん)

瑞泉門をくぐるとお次は漏刻門。この門は門としての機能以外に、“時を知らせる”という重要な機能がありました。かつては、この門の中に設置した水時計で時刻を計ったとか。
漏刻門の水時計で計った時刻は、城内のみならず、首里の町に鐘で報じられたそうです。


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やっと宮殿が見えてきました。このように宮殿にたどりつくにはいくつもの門をくぐり、上へ々と進まなければなりません。

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▲城 壁

このように首里城の城壁は複雑な曲線を描いています。


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▲正 殿

宮殿敷地内へ入り、まず正面にあるのが「正殿」きらびやかな彩色や随所に見られる龍の文様などは、中国の影響が強く表れているが、構造形式や正面の唐破風屋根などは日本の影響が見られ、琉球建築の特質をよく備えている。
なお内部へは入場は出来るが、撮影禁止となっているので注意されたい。

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▲北 殿

正殿に向かって左手に位置するこの建物は、日頃は今の大臣にあたる三司管(さんしかん)や、多くの役人が出仕して、さまざまな会議が行われました。つまり北殿は今の国会議事堂に相当するもので、正殿と並び重要な機能を持っていました。
また、冊封子(さっぽうし)と呼ばれる中国からの使いの接待場所としても利用されました。


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▲奉神門(ほうしんもん)

正殿のちょうど正面に位置するこの建物は、宮廷内への入り口である。
写真に写っている赤い帯状の線は儀式の際、緒管と道具の配置の目安として利用されたもので、首里城独特のものである。
なおこの広場は「御庭」(うなー)と呼ばれ、地方の役人達がここに規則正しく整列し、行・祭事が行われた。

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▲首里城の排水設備

首里城内には石造りの側溝が整備されています。
このカットは城外への排水設備で、直接地中へ侵み込ませるいわゆる「浸透桝」となっています。


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▲「弁財天堂」(べざいてんどう)

国第一の守護神であると崇められた天女像を安置したお堂である。この天女像は弁財天様と呼ばれ、財福、知恵をつかさどる水の女神である。
なお、このお堂は復元されたもので、像は安置されていない。

■編集後期■

いかがでしたか?
2回シリーズに渡ってお届けしました「首里城編」は今回で終了致します。

天気に恵まれなかった事、詳細にご紹介出来なかった事など、悔やまれる事も多々ございますが、今後検討を重ねて参りたいと思います。

皆様からのご意見ご感想をお待ちしております。「オキナワのここを取材して!」なんてのもOKです!オキナワ特派員、どうぞよろしくお願い致します!次回にご期待下さい!




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