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Vol.1  レジンコンクリートとは


□ある温泉のこと
この温泉の泉質は、酸性含鉄硫黄アルミニウム硫酸塩塩化物温泉(含硫化水素強酸性明ばん緑ばん泉)である。源泉はたくさんあって、温度やPHがそれぞれ少しずつ異なるが酸性の強いお湯である。温泉分析表によると、温度49.7度、PHは1.35である。
浴場の壁には次のような入浴心得が掲示してある。「当温泉は強酸性ですので石鹸は使用できません。又ぬれたままのタオルを着物に掛けたりしますと、やがて切れますのでご注意下さい。」
私が以前温泉に来たとき、入浴の後に干していたタオルが3日目にはボロボロになって切れてしまった。このような温泉です。
ところで、お風呂の浴槽はコンクリートではすぐにボロボロになってしまう為、檜つくりか石づくりが多いと聞きます。その状況を写真でお見せすると...
-水路投入前- 1-befor.jpg

1-after.jpg -水路投入後-

上記の写真は、水路の中にコンクリート円柱を投入した状況を撮影したものです。投入前は、表面は2つとも同じ様にツルツルでした。投入後の写真は3日目で、左側の黒っぽいコンクリートはザラザラしています。さらにそのコンクリートは、3週間目でボロボロに。3ケ月もすると姿はなくなります。しかし、もう一つのコンクリートはなぜボロボロにならないのか...。

□それは、レジンコンクリートだからです。
最近では、レジンコンクリート略してレジコンなど関係分野でよく聞かれますが、レジンコンクリートとは、セメントコンクリートの結合材(水+セメント)をレジン(主に不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂)に置き換え、砕石や桂砂、炭酸カルシウム等の微粉末を加えた樹脂コンクリートです。
従来のセメントコンクリートに比べ、機械的強度、耐水性、耐磨耗性、電気絶縁性、耐薬品性など優れた特性を有し、セメントコンクリートのおよそ3倍の機械的強度がある主構造材です。
これらの特性を生かし、耐塩害対策として港湾商品(車止め、係船柱)、機械的強度の強さ耐薬品性(酸性温泉水、硫化水素)の特性から銅製、鋳鉄製グレーチングに変わる集水蓋、透水板、廃水処理層などの防食材料(パネル)として数多く利用されています。

〈メモ1〉近年の下水道事情
今、”環境”へと目を向けた新しい都市づくりが、日本各地で進展しています。とりわけ生活排水などで懸念されてきた水環境の再生と整備には力を注がれ、快適な生活環境を守っていくために、下水道施設の充実は不可欠なものとして近年急速な整備が進められています。
しかし、管路が年々延長されていく一方、飽食の時代と言われる生活の変化や、生活雑排水の多用化などにより、硫化水素の発生が増し、腐食が問題視されているのが実情です。さらに、急激な都市化による交通事情や複雑化する現在の下水道事業をめぐるさまざまな条件の中で、長距離推進やカーブ推進、工期の短縮化、高度な施工技術が要求され、それに伴い、管渠も高強度でさらに軽量であることが要求されています。
こうした時代の要請に応え、現在、下水道が抱えている問題を一挙に解決したのが、レジンコンクリート管です。酸・アルカリなどの腐食に強い上に、外圧強度や軸方向圧縮耐力などがきわめて大きく、内面の平滑性に富んでおり、下水道に要求される条件を全て満足しています。平成2年に建設省の「民間開発建設技術審査証明」を受領し、その優れた技術性能が認められています。
また、平成10年10月にレジンコンクリート管として日本下水道協会規格「JSWAS K-11」(外圧管)、「JAWAS K-12」(推進管)が制定され、平成13年11月には、「JSWAS K-12」の規格改訂を行い耐震や急曲線推進に対応できる抜出し長の大きな管が規格化されました。
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1998/10/19発行日本下水道新聞より レジンコンクリート管規格制定(施工性・耐久性で評価)

〈メモ2〉
▼日本下水道協会の下水道用資器材規格調査専門委員会は1日、「下水道用レジンコンクリート管(JSWAS K−11)」と「下水道推進工法用レジンコンクリート管(JSWAS K−12)」が日本下水道協会規格に制定されたことを明らかにした。
▼両管種の材料、製造、品質、試験法、検査・表示は、平成5年度にレジンコンクリート管が登録されている?類認定資器材の登録規格をベースに原案が作られている。
▼管種では、K−11については、継手の形状によってA形とB形に区分され、経済性と施工実績から呼び径はA形が150〜250mm、B形が150〜600mmとし、A形に限って、本管と継手に用いるカラーから構成されている。
▼K−12については、推進距離による使い分けの点から管厚の違うRS形とRT形に区分。RS形が呼び径200〜500mm、RT形が250〜1500mmまでとなっている。
▼継手構造は、管体とカラーが一体化した埋込みカラー形で、カラー材質は、小口径管がステンレス製、中口径が鋼製およびステンレス製としている。
▼レジンコンクリート管は、施工性や耐久性の観点から、近年、実績を伸ばしており、下水道事業者等から規格化の要望が多く寄せられていた。

投稿者:技術部設計課 横山栄一 yokoyama@asahi-survey.co.jp



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