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■講演会開催の背景
主催となった日創研東京経営研究会は、全国の企業が入会し「経営」に関して学び、研究を行っている団体です。参加者は、経営者を中心に幹部社員の方々などが多く募っていました。
講師の方は、某教育研究所の方でマネジメント・ビジネス等の人材育成研修に関連した活動を行っている方です。また、(財)松下政経塾第6期生として入熟されており、『経営の神様』とも知られる松下電器創業者の松下幸之助氏の教えをベースに人間教育を研究されている方です。
■‘ストロークとは何ぞや’
‘ストロークとは何ぞや’という理解から話しが始まりました。
ストロークとは心理学的に『心の栄養(たべもの)』を指し、相手の存在を認める働きかけの意味になるそうです。これを身近なことで表現すると、知人を見つけオーイと声をかけ、久しぶりなどと言って握手をする・・・または単純に、相手をほめる、プレゼントする、抱擁するなど。
さらにストロークは肉体的・心理的に分類でき、これは身体が触れ合う方を肉体的、気持ちの面での表現を心理的と表現しています。また、その中にはプラス(=肯定的)とマイナス(=否定的)とがあり、ほめて頭をなでるこれはプラス、叱ってたたく(後に自分のみになるような)これはマイナス。とにかく、ストロークはプラスでもマイナスでも人間に必要な表現です。
また反対語として‘ディスカウント’と表現します。同じように分類されますが、これはせっかん、にらむ、けなす、無視する、無関心、おせっかいなどの表現になります。実は、無意識にやっていることが多い。
ここで、気づくのは否定的ストロークとディスカウントが似ていることです。でも、これを決めるのは、受け身となる相手がどちらなのかを決めるということです。やはり、ディスカウントにならないように相手とのコミュニケーションのバランスが大切になります。
■人間はストロークを求めて生きている
また人間には、肉体をつくる食べ物が必要なほかに、ストロークが必要ということを実感できる実例が紹介されました。
アメリカの2歳の女の子の話ですが、2歳だというのに1歳に満たない身体つきで、身長は小さく、体重も7kg程度。両親がおかしいと思い病院で検査をしましたが悪いところは別になし。医師が疑問に思い、両親をカウンセリングすると、実は恵まれて生まれたわけではないこと、母親がやっかいな存在と思っていたことなどが判り、母親の愛情が欠如していた症候群と診断されました。
ストローク不足だったのです。その後、愛情のある環境で育てられた女の子は、1ヶ月で5cmも身長が伸びたそうです。
同じような意味で、よくお年寄りの身体を指すって上げるとぼけないと言われるのは、皮膚が刺激され、大脳が活発になるという働きがあるからだとのことです。
■社会の中で・・家庭の中で・・・
私たちの生活の中で、働きがい、満足、幸せを感じることはと問うと、ほめられた、チャレンジに対し良い成果が残せた、健康で元気であるといった答えが出てきます。これも、ストロークと表現できるものなのです。
ただ、食物を食べることだけでは自分の生活が満たされず、生きるためにはストロークが必要であることを認識できると思います。
具体的に、社会の中で、家庭の中でどの様に考えればよいか。
自分が与えてほしい、感じて嬉しいストロークを周りの人たちにも与えることです。
例えば・・・相手をほめます、自信を付けさせます、信頼しチャンスを与えます。
中間管理職の方は部下を上層部に愚痴るのではなく、何か良い点を評価します、そして上層部は部下をほめて上げます、人の話をよく聞きます。
これはたとえ相手が誰であっても、判断を付けず相手に合わせ、まずは100%話しを聞きます、部下が上司に話しをするには勇気がいるからです。
よく、両親、先生、社長、上司が何度も同じことを何度も語ることがあります。決して何度も聞いたと聞く耳持たないではなく、そのこという背景に何かあるのでは、前よりこんなことをつけ加え、話しをしていると、常に発見する、しかし何度も聞いたと聞く耳持たないものは、単に「聞く」能力・器がなく成長がないと言えます。自分なりの意見を持つことが大事ですが、いろいろな考え方(情報)をとりいれることです。
部下の中に自分の仕事・役割がどう活かされているかわからず、自身を持てない方もいます。
どんなことでも誰のためにどのように役に立っているかを教えて上げます(以上のことは家庭内の夫婦、親子関係でも言えること)・・・などなど、身近なことでたくさんあります。
■赤ちゃんが笑わない→キレる子供へ
十数年前、笑わない赤ちゃんが多くいたそうです。
原因を調べると、母親が笑っていなかったそうです。また、その原因は旦那様にあったそうです。ちょうど、バブルが崩壊した頃で、仕事のストレスから、そのように子供へも影響が及んだようです。そして今、キレる子供へと変貌したのです。
でもこれは、会社が原因ということではありません。
また、唯一の家庭では休むことができないのかと、余所で心の穴を埋めることではありません。やはりこれは、心のバランスをどう保つか、関わる方とのストロークのやりとりをどうするかなのです。
“人間はストロークを求めて生きている”ということを認識し、改めて身近なことを意識しながら徹底する努力が、不況で大変な企業を、ガラス細工のような家庭を持ち直すことができるということです。
■そして、私は・・・
お話の中にあるように、確かに身近なことで、自分なりに、相手に対し気使って行ってきたこと、受け取ったこと(例えば仕事上やマナー上での指導や注意)がたくさんあります。
でも、果たしてその方々とのやり取りの中で、その話し方が良かったのか、どう受けとめてくれたかをきちんと理解していたかというと、自信が持てないところがあります。
今回のお話を聞き、ストロークは決して無意識なところではやりとりせず、意識し、疑問を持つことで、次への改善・元気・幸せにつながっていくのかなと感じました。
・・・・でも、気を使いすぎて‘計算高い女’と言われないようしなくては、とも思っています!?
〈開発部企画室) |