シリーズ『大人の道草』、前回からお届けしておりますが、‘浅草’はいかがでしたでしょうか。やっぱり粋な浅草いいですね。さて、いよいよ夏到来!ということで、このシリーズでは下町や歴史深いまちを訪ねまして、粋な雰囲気の中や風情のある町を皆様にもそぞろ歩きしていただき、涼しげな気分を味わって頂きたいというねらいで、お届けしております。まだまだ東京のまちを知らない田舎ものですが、「なつかしい、行きた〜い、知らなかった」と思っていただくようにがんばります。 |
今回道草のスポットと選んだのは『北千住』。私的には心身ともに落ち着くような街並みでした。駅を出発し、メイン通りから旧日光街道であるサンロードと呼ばれる商店街をまずは荒川めがけて歩いていきました。
一見、普通の商店街。でも、所々にありました、宝物。まずは上の写真、はんこ屋さんです。昔のたたずまいを思わせます。でも、ただ昔の建物であることが魅力的ではないようです。きちんと商売が成り立ってお店全体が生きてるから、魅力的に見えるようです。この界隈には、そのような根強い小売店がたくさんあります。 |
もうひとつ私の心をくすぐるものがありました。路地。路地では、ちょうど奥に昔ながらの銭湯がいくつか顔を出していました。また、人と人がやっとすれ違うことができる細い路地もあり、まさに生活の道を感じました。たくさんある路地に何度も吸い込まれそうでした。 |
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荒川めがけて進みますと、江戸時代の地紙問屋・横山家の重厚な伝馬屋敷が見えてきました。そして、お向かいには今も営業を続けている千住の絵馬屋さんが同じ様なたたずまいであります。 |
こちらの家は甘納豆屋さんの横に建ち並んでいます。なぜかレトロの灯具。何だろう。もう一つお楽しみスポットがあります。かどやの団子屋さんがあります。シンプルな味わいでなかなかですよ。 |
私は初めての体験。このようなお屋敷でほねつぎ医院が開業されています。こちらの名倉医院は1764年の開業で、関東一円にその腕は知れわたったそうです。
江戸末期の古い建物の数々、情緒があって素敵ですね。住む方は管理が大変でしょうが、ぜひのこして頂きたいものですね。 |
印象が変わって、こちらが荒川です。川も河川敷も広々としています。 |
さて、荒川よりもう一度サンロードに戻りまして、少しもっと生活感あふれる商店街を歩きます。
ちょうど、石黒のあめ屋さんと手やきせんべい屋さんが向かい合っており、下町ムードたっぷりです。あめ屋さんでは店先に彩りもきれいな飴が種類別にケースに入っています。私は黄粉の和菓子が大好きなので、もちろん黄粉のまぶされた飴を買ってきましたよ。口の中でもぞもぞとする感じ、好きですね〜。
次回は北千住の後編です。 |
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