北千住、後編です。
商店街を通り抜け、国道4号を渡りますと、昭和6年創業という銭湯屋さん大黒湯が見えてきます。風格のある大きな瓦屋根が印象的です。 |
銭湯屋さんを通り過ぎると角に畳屋さんがあります。
中では職人さんがもくもくと畳づくりをしていました。
特に夏は畳がいいですよね。見た目も涼しげですし、新しい畳の香りもいいですね。ここ最近では、昔ながらの和室での使われ方と、洋風にあうモダンな使い方があるようです。色合いも微妙なトーンをだした染色法もあり、ワンポイント的に畳に刺しゅうを施したものがあるそうです。季節ごとに刺しゅうや色合いを模様替えできたら、なんて贅沢なことでしょうね。また、畳縁を換えるだけでも印象が違いますね。こちらも昔ながらの柄に加え、現代にあったモダンな柄があるようですね。
宣伝しているわけではありませんでしたが、景観設計の中でも舗装面が一番面積的に占める割合が大きく、でも役割的には人々や建物、自然の背景を壊さず、風景として馴染むようなデザインとして一番悩む所でしたので、建物も同様ベースとなる素材は気になってしまうわけです・・・。 |
さて、北千住のお話に戻りまして、私の大好きなくねくねと細く長く続く路地です。
こちらは賑やかな通りから少し離れたところにあるのですが、営業している飲食店が所々にあるんですよね。自宅から歩いていける所に、行き付けの飲み屋さんなどがあるといいですね。 |
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こちらは路地街より大通りに歩いてきた角にある珈琲クローネです。今はこの建物のお隣で営業されていますが、よく見ると洒落たつくりと控えめな看板で、できたらこちらのお店で珈琲を頂いてみたいなと思うところでした。 |
珈琲クローネを後に先を進みますとNTT関連の建物があります。私はシンプルな外壁の素材と角地を活かしたモダンなデザインがお気に入りです。 |
ぐるっと一回りをして、再びサンロードに戻ってきました。夕方の時間に近いこともあり、商店街も賑やかになってきました。こちらも、お店の合間を覗くと古い木造建築の家が建ち並ぶ路地を見ることができます。 |
実はちょっと休憩に、商店街から近い喫茶店で、和洋合わせて100種類ほど取りそろえた銘柄物のカップがあると知り、思わず訪ねたわけですが、その途中に突然レトロな洋館と出会いました。えっ、何?と思い、よく見ると眼科医院でした。 |
下町のイメージとして有名な北千住。
歩いてみると宝物が所々で見つかる、ただものではない下町、北千住でした。 |
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