Vol.11 沖縄県−糸満市福地
「琉球ガラス」
※画像データです。少々お待ち下さい。

11-tizu.jpg

okinawa.gif
ぶらり・オキナワ・what's this?


沖縄伝統工芸PART2は「琉球ガラス」。

沖縄でのガラス作りが、工芸品として一躍脚光を浴びたのは戦後のことです。
ガラスの屑瓶をリサイクルしてカラフルな器を製作したのが、
今日にみられるガラス工芸の始まりです。

今でこそこの屑瓶を原料としての手法は少なくなりましたが、
その鮮やかさと豊かな創造性は今もなお健在なようです。


琉球ガラスは色が美しく鮮やかで、装飾性に富み、素朴なあたたかさがあるのが特徴です。

1-1.jpg

1-2.jpg 1-3.jpg

着色は、材料の屑瓶の色をそのまま利用するというのが基本ですが、現在ではほとんど行われておりません。

今ではナトリウムやカリウムなどの直接材料を用いての方法が主流なようです。




2-1.jpg

「工房の風景1」

広い工房では、20人位の職人さん達が作業していました。

作業は4〜5人グループ単位で行われ、流れ作業によりスムーズに行われます。

2-2.jpg

「工房の風景2」
「ルツボ」と呼ばれるガラス炉です。温度は1400℃あり、中ではガラスが水飴状になっています。
それぞれの窓は、使用するガラスの色によって区別され、職人さん達は何度も何度もこの間を行ったり来たりします。

2-3.jpg

「工房の風景3」
黙々と作業する職人さん達。
あくせくした様子はありませんが、ピリッとした緊張感が伝わります。

多数設置された巨大な扇風機の音が、やたらと印象的でした。




3-1.jpg

「工程1」

ルツボより、水飴状に溶けたガラス種を吹き竿の先に巻き取る。

3-2.jpg

「工程2」
金輪で形を整え下玉を作る。

3-3.jpg

「工程3」3-1
息を吹き込み、必要な大きさになるまで1.2.の工程を繰り返し、宙吹き(3-1)、型吹き(3-2)いずれかの方法でガラスを成型する。


3-4.jpg 「工程3」3-2 3-5.jpg
「工程4」
底になる部分が出来上がったら、口になる部分のガラスを洋バシでくくり、ポンテ竿を底の中央につけて吹き竿と口の部分を切り離す。

3-6.jpg

「工程5」
切り離したガラスを再加熱して柔らかくし、製品の口の部分を洋バシで広げて仕上げる。

3-7.jpg

「工程6」
完成したものを、ポンテ竿から切り離し、除冷窯(約600℃)の中に入れて一晩かけて冷ます。

「琉球ガラス」

の誕生です!




TOPICS


copyright:株式会社朝日測量設計事務所 ASAHI SURVEY & PLANNING OFFICE CO.,LTD.
Mail to ASH:ashowner@asahi-survey.co.jp