Vol.16 沖縄県−中頭群中城村
「世界遺産(中城城編)」
※画像データです。少々お待ち下さい。

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ぶらり・オキナワ・what's this?


【その1】

「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の一つである「中城城(なかぐすくじょう)をご紹介致しましょう。

中城城は、当初の遺構をほとんどそのまま残し、その技法や構造において一層の完成度を示しています。今でこそ首里城が圧倒的な知名度を誇るのですが、この城こそが沖縄における中央集権の確立に主要な役割を果たし、中世的な戦乱の最後の築城であったことは、極めて注目すべき事実であると言われています。
石垣をわたる風は、訪れる人をいにしえのロマンへと誘ってくれるようです。



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■正門

西の方へ向けて建てられた正門(櫓門)。

門をはさむように両側の石垣がせり出し、ハンタ道の公道に向かって石垣から狭間が向けられています。

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■一の郭への門
アーチ門の回りはとくに大きな切石を用い、石塁の角が丸みを帯びているのにも特徴があります。

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■二の郭への門

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■裏門
この門は、太陽が穴(東)に向かって建てられています。
1853年、ペリーの探検対が来島した際、エジプト式と評し精巧なアーチ作りと讃えました。

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■城壁1
二の郭の城壁です。
中城城は、15世紀前半頃までに、護佐丸によって築かれたといわれますが、一の郭、二の郭は「布積み」、三の郭と北の郭は「亀甲乱れ積み」と、石積み技法が違う事などから、先中城司がはじめに手がけたとも考えられています。


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■城壁2

三の郭の城壁です。

城は、琉球石灰岩の断崖を巧みに取り込み、それぞれの地形に合わせて高く積み上げた六連郭の曲輪群によって構成されています。

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■城壁3-1

一の郭の城壁です。

城壁は、琉球石灰岩の切石を基本にして、自然の岩石と地形的条件を生かした曲線の美しい石垣によって囲まれています。
その築城技術は芸術的とさえ言われるほどで、歴史的に高い評価を得ています。

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■城壁3-2
【その2】次ページへつづく...

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■城壁3-3




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