Vol.17 沖縄県−那覇市真地
「世界遺産(識名園編)」
※画像データです。少々お待ち下さい。

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ぶらり・オキナワ・what's this?


今回は「識名園(しきなえん)」のご紹介。

識名園は琉球王家最大の別邸で、国王一家の保養や外国使臣の接待などに利用されるなど、いわば「別荘」と「迎賓館」としての施設でした。

かつて、春は池の東の梅林に花が咲いてその香りが漂い、夏には中島や泉のほとりの藤、秋には池のほとりの桔梗が美しい花を咲かせ、「常夏」の琉球にあっても四季の移ろいが楽しめるよう、巧みな気配りがなされていたとの事です。

(編集者より:今回は特別にモノクロ写真でお届けします。歴史的な佇まいを醸し出すための巧みな演出、、、、と考えて頂ければ幸いですが、悪天候の下での画像を、なんとか提供できる形に持って行こうと試みた次第です。(^_^;) 今回は歴史的な雰囲気をお楽しみ下さい!)



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■正門

この門は国王一家や冊封使(さっぽうし:中国からの使い)などが出入りしました。

屋根付きの門は、格式あるお屋敷のみ許されていたもので、王府時代の格式を踏襲した趣のある門です。

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■全景1

識名園は中央に大きな池があるのが特徴です。

この池のまわりを歩きながら、景色の移り変わりを楽しむ事を目的とし、「廻遊(かいゆう)式庭園」と呼ばれるものです。

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■全景2
廻遊式庭園は、近世に日本の諸大名が競ってつくるようになった造園形式ですが、識名園の池に浮かぶ島には、中国風あずまやの六角堂や大小のアーチ橋が配され、池の周囲を琉球石灰岩で積みまわすなど、琉球独特の工夫が見られます。
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■石橋
橋の中央が高くなったアーチ橋で、中国風のデザインです。
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■御殿
御殿は赤瓦屋根の木造建築で、上流階級のみに許された格式ある作りですが、雨端などに民家風の趣が取り入れられています。
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■全景3

識名園は過去の大戦によって壊滅的な破壊を受けましたが、その後整備が進められ、約20年の歳月と8億円にも上る費用を費やして、ようやく今日の姿を取り戻しました。

歴史と風景は是非とも未来に繋げたいですね。



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