Vol.9 沖縄県−那覇市金城町
石畳の風景
※画像データです。少々お待ち下さい。

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ぶらり・オキナワ・what's this?



沖縄県内には、実に多くの有形・無形文化財が存在します。

今回のご紹介は、その中の一つである「金城町の石畳道」。
近接している国宝の首里城はほとんど復元されたものですが、この石畳道は戦火を逃れ、
情緒豊かな風景を醸し出し続けています。
ひっそりとした雰囲気は、過去へタイムスリップしたような気分にしてくれる事でしょう。


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この石畳道は、「日本の道百選」にも選ばれている県指定文化財です。

首里城の南側斜面に位置し、比較的車の往来が激しい大通りをなにげなく入ったところにあります。(写真はその入り口り)

車からではちょっと確認しづらいかもしれません。



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首里城の城下町として栄えたこの金城町は、見晴らしのよい高台にあります。

そのため、写真のようにかなり勾配がきつい坂道の石畳道となっています。



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この道が石畳道として完成したのは1522年、尚真王の時代であると言われています。
その後も修理・回収されたと見られますが定かではありません。いずれにせよ、王朝時代に造られた石畳道の中で最も代表的になっています。


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首里城の城下町として栄えたこの金城町は、見晴らしのよい高台にあります。
そのため、写真のようにかなり勾配がきつい坂道の石畳道となっています。



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ひっそりとした雰囲気の中、石垣や赤瓦屋根を見ながら石畳の道を散策すると、当時、この道を使って首里城まで行き来していた人々の息遣いが聞こえてきそうな気がします。

しかし、かなりきつい坂道のため、夏場は特に大汗をかくことになるので注意。



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石畳はモザイク状に張り巡らされています。材料である琉球石灰岩は磨り減り、長い歴史を物語っているようです。撮影の当日は天気がよく、観光客も少数で、大変のどかなたたずまいをみせていました。

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道の両側には苔むした琉球石灰岩の石垣が続き、カジュマル・ハイビスカス木々が並びます。

この道は、南部へ通ずる需要道路(真玉道)の一部であり、島添坂の下方、金城大道から金城橋へと続いています。


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坂道を下りきったところにたたずむ公民館。日中開放されており、だれでも利用する事が出来ます。

その基礎部も、がっしりと琉球石灰岩で形成されていました。




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